- カタフリ 住田
INTERCARGOが「Benchmarking Bulk Carriers 2022-2023 Report」を発表

INTERCARGOが「Benchmarking Bulk Carriers 2022-2023 Report」を発表しました。
全体での拘留率とDPI(検査あたりの不備)
PSCの拘留率は、豪州の当局AMSAが8.52%と、全体の平均2.34%に対して約4倍という最も高い数字を記録しています。また、DPI(検査あたりの不備、Deficiencies per inspection)も3.98と、全体の平均1.55に対して最悪の数値を示しています。
バルカーの拘留率は全船種の平均の2倍を超えました。
旗国
2022年には、全世界のバルクキャリア船隊が92の旗国に登録されており、そのうち15の国が100隻以上のバルクキャリアを有しています。これは全世界のバルクキャリア船隊の約89%を占めています。
また、主要な旗国としては、パナマ、マーシャル諸島、リベリアの3国ですが、バングラデシュも 104 隻の登録船舶を擁するなど、有力になってきています。
事故の報告
2013 年から 2022 年の10年間に、10,000 重量トンを超えるバルカー船 26 隻が全損失したことが確認されています。損失したばら積み貨物船の平均年齢は 18.3 年で、合計 210 万重量トンが損失しており、これは年間平均 212,000 重量トンに相当します。
貨物の移動(Cargo shift)と液状化(Cargo liquefaction)が依然として人命損失の最大の原因であり、座礁が船舶損失の最大の原因であることに変わりはありません。
期間中に 104 人の乗組員が命を落としました。
💬コメント
PSCは、船舶の安全性や環境への影響を評価するための重要な指標となっています。特に、パンデミックがもたらした多くの変化を受けて、今後はさらに詳細な検査が行われる可能性が高いです。これは、関係会社にとっては厳しい評価となるかもしれませんが、一方で、そのような厳格な評価をクリアすることで、船舶と乗組員、そして環境の安全性がより一層確保されるでしょう。