- カタフリ 住田
2050年にネットゼロ達成に向けて。IEA報告書提言。

国際エネルギー機関(IEA)の新報告書「Net Zero Roadmap: A Global Pathway to Keep the 1.5 °C Goal in Reach」によれば、2050年までにネットゼロ排出を達成するためには、アンモニア燃料が鍵となるとされています。このシナリオでは、アンモニアの市場シェアは現在の0%から2030年には6%、2050年には44%に急増すると予測されています。
概要
アンモニアは2050年までに44%の市場シェアを占める。
バイオ燃料と水素はそれぞれ19%、メタノールは3%。
アンモニア燃料は、2030年には6%、2035年には14%、2050年には44%に急増する。
アンモニア燃料船は、2022年レベルから年間約20%増加する計算となる。
「アンモニアは海運の脱炭素化に使用される主要な低排出燃料であり、バイオ燃料と水素は比較的コストが高いために制限されている」と報告書は述べている。
2022 | 2030 | 2035 | 2050 | |
---|---|---|---|---|
バイオ | 0% | 8% | 13% | 19% |
水素 | 0% | 4% | 7% | 19% |
アンモニア | 0% | 6% | 14% | 44% |
メタノール | 0% | 1% | 1% | 3% |
💬この報告によれば、アンモニアは海運業界における脱炭素化の主要な燃料となる可能性が高いといいます。しかし、そのためには多くの課題が残されており、関連する安全基準の確立と、供給と需要のバランスを取るための関係者間の合意が必要と思われます。
出展:IEA (2023), Aviation and shipping, IEA, Paris https://www.iea.org/reports/aviation-and-shipping, License: CC BY 4.0
Net Zero Roadmap: A Global Pathway to Keep the 1.5 °C Goal in Reach – Analysis - IEA