- カタフリ 住田
海運業界におけるデータ共有:CO2削減の事例
主要なOSV所有者8社の133隻の船舶が参加する大規模な協力プロジェクトが、2ヶ月間で10,000トン以上(全体では5.7%)のCO2排出量を削減したと発表されました。
このプロジェクト船舶燃料の検査サービスなどを手掛けるVPS(ベリタス・ペトロリアム・サービス)が主導し、OSV オーナーの Solstad Offshore、Simon Møkster Shipping、Boskalis Offshore Energy、Rem Offshore、Tidewater、Skansi Offshore、North Sea Shipping、DOF の8社が参加しました。

キーポイント:「データ共有がもたらす環境へのインパクト」
業界全体での協力の重要性: 8つの主要なOSVオーナーが参加し、業界全体での協力が排出削減に不可欠であると強調。
データ共有の効果: 非競合的なデータ(non-competitive data)を共有することで、排出量を大幅に削減。一部の参加者はこれを「フレンドリーな競争(a friendly competition)」と表現。
乗組員の役割: 排出削減は、船上で働く人々の意思決定に大きく依存。質の高いデータが提供されると、それが直接的に節約につながる。
考察
データ共有の可能性と課題: 企業間での競争と独自性をどう維持するかという課題は残るものの、2か月間で具体的な成果が見られたことは素晴らしいと思う。
人的な要素の重要性: データだけでなく、乗組員という「人的要素」が非常に重要であることが確認されたことは重要。
業界全体での協力の可能性: このプロジェクトが示すように、脱炭素目標の達成には、業界全体での協力とデータ共有が今後ますます重要になると思われます。
最終的に、このプロジェクトは新しい形の協力とデータ活用がもたらす可能性を示しており、これが持続可能な未来への一歩となることを期待しています。